木と漆の本質をデザインして創作する工芸ユニット

スタジオ温について

スタジオ温は、木と漆を扱う仕事から始まったユニットです。スタッフ各自の個展のための作品制作から、寺社建築の漆内装工事まで、幅広い活動を経験して今日の活動があります。

例えば家具製作では、ムク材の素材感や環境に優しい漆の肌合いなどを現代の生活空間の中で再構成し、使う人の五感に心地よいアメニティークラフト(=快適な工芸)を提案しております。

また内装関係では、住環境を美しさと健康面から考え、天然木材の床に漆を施したり、コンクリートの打ち放しと漆を摺り込んだ木製ドアの組み合わせなどを提案して参りました。

漆など伝統的に優れた技術や素材を高い水準のデザイン力で組み立て直してゆく事は、その思いつきに比べると容易な事ではありません。しかし、今こそ、その技術や素材を失う前に現代に根づかせたいのです。

「なつかしくて新鮮な、日本の感性」をデザインコンセプトとして、世界に比肩できる作品を創り出してゆきたいと思います。

アトリエの写真

●事業内容

  • ○漆塗装の施工・修復/金箔塗装
  • ○陶磁器の金継ぎ修理
  • ○漆工芸品の修理修復
  • ○オリジナル漆芸作品の販売

STAFF

工藤茂喜写真

工藤 茂喜

Shigeki Kudo

Artworks: Hegi Other works

[Profile]

1958年東京生まれ
1986年東京芸術大学 工芸科大学院 漆工芸専攻修了
1998年「移ろいゆく光を感じるためのテーブル」、『木と漆のクラフト大賞展』(木曾)に入選
2003年青山・オムニクギャラリーにてスタジオ「温展」開催
2004~2007年渋谷・ギャラリー介にて「へぎ展」開催
2006年ロンドン・flowgalleryにてKATACHI展出品
2007年ロンドン・Collect展出品
2008年萩(山口県)・彩陶庵にて「へぎ展」開催
2009年日本橋・高島屋にて「酒器展」参加
2011年日本橋・高島屋にて内堀豪氏と2人展開催
2012~現在日本橋・高島屋にて隔年で個展開催
2013年目黒・「館・游彩」にて「木成り展」開催
2014年麻布台・アメリカンクラブにて個展開催
2018~現在サボア・ヴィーブルにて隔年で個展開催

主に木や漆を素材として、家具や雑器を木地から製作。
また公共空間の金箔工事や漆を施した玄関扉など内装工事も多く手がける。

工藤かおる写真

工藤 かおる

Kaoru Kudo

Art works: Itae Education

[Profile]

1958年東京生まれ
1985年東京芸術大学 工芸科大学院 漆工芸専攻修了
2000年渋谷・東急本店 工芸ギャラリーにて個展開催
2003年青山・オムニクギャラリーに於いてのスタジオ「温展」に企画参加
2004年麻布十番・ギャラリーモナにて「板絵展」~風の道~開催
2005年渋谷・ギャラリー介にて第2回「板絵展」開催
2006年麻布十番・ギャラリーモナにて「板絵展」~風・土・記~開催
2008年麻布十番・ギャラリーモナにて「板絵展」~風の色~開催
2013年目黒・「館・游彩」にて「木成り展」開催
2017年目黒・「館・游彩」にて「板絵展」~風の音~開催
2000~2012年女子美術大学講師
2022年「金継ぎの技法書」を上梓
現在新百合ケ丘産経学園・スタジオ温・ 金継ぎ教室講師